Project/Area Number |
16073219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
林 雄二郎 Tokyo University of Science, 工学部, 教授 (00198863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 満 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30339139)
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Project Period (FY) |
2004 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥24,400,000 (Direct Cost: ¥24,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | FD-838 / 全合成 / 不斉合成 / 絶対立体配置 / 生物活性化合物 / 天然有機化合物 / epoxyquinol / azaspirene / ビオチン / 誘導体合成 / オバリシン / α-アミノオキシ化 / 不斉触媒反応 / 天然物 / 血管新生 / 抗炎症剤 / 抗ガン剤 / Diels-Alder反応 |
Research Abstract |
FD-838は1985年に大正製薬のグループによりAspergillus fumigatus fresenius F-838より単離構造決定された、1-oxa-7-azaspiro[4.4]non-2-ene-4,6-dione骨格を有する天然有機化合物である。白血病細胞の分化誘導活性、グラム陽性菌の生育阻害活性を有し、抗癌剤のリード化合物として期待されている。しかし、天然の菌体がFD-838を生産しなくなったため、その生物化学的研究には化学合成による供給が必須である。なお、絶対立体配置は決定されていない。我々は類似の骨格を有するazapsirene, pseurotin, synerazolといった化合物の全合成に成功している。本研究では、これらの全合成研究の知見を利用し、FD-838の全合成研究を行った。 Sharplessのdihydroxylation, MgBr2をルイス酸触媒として用いるジアステレオ選択的な向山アルドール反応等を鍵反応として、高度に官能基化した多置換ラクタムを光学活性体として合成した。このラクタムとフルフラール誘導体とのアルドール反応を行った。以下、酸化反応、脱水反応、オレフィンのエポキシ化、メタノールによるエポキシドの開環反応、2級アルコールのケトンへの酸化、シリル保護基の除去により、初のFD-838の全合成に成功した。施光度の測定により、その絶対立体配置を決定した。
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Report
(4 results)
Research Products
(8 results)