Budget Amount *help |
¥25,200,000 (Direct Cost: ¥25,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Research Abstract |
本研究では,研究対象とする薬用植物として,伝承薬効が確実で食経験があるなど安全性が確立しているものを現地調査から厳選し探索資源とする.そして,in vitroやin situ系アッセイを組み合わせた新しい総合評価系を構築応用して,特に,1)肥満や2型糖尿病の予防,治療物質,2)I型アレルギー抑制物質,3)癌増殖過程における癌細胞の浸潤や転移の抑制物質を探索,解明するとともに構造と活性相関を明らかにする.さらに,分子プローブを創製するなどして分子レベルでの作用メカニズムの解明を目標ととしている.平成19年度は,甘茶の主要なイソクマリン成分hydrangeno1が,3T3-L1細胞の脂肪細胞への分化誘導促進,adiponectinの産生やPPAR-γmRNAの発現増加,2型糖尿病モデルKK-A^yマウスでの血糖降下作用などを示すことを見いだした.その作用機序の解明を試みた結果,少なくともPPAR-γアゴニスト作用は全く認められないにもかかわらず,類似の作用を示すことが明らかとなった.また,甘茶の抗アレルギー活性成分thunberginol Bが細胞内シグナル伝達系において,ERKを介したパスウェイに影響を与えていることを明らかにするなど,その作用機序について知見を得ることができた.さらに,大良姜の-酸化窒素産生抑制活性成分l'S-1'-acetoxychavicol acetateやthunberginol B誘導体の分子プローブの創製を試み,いくつかの興味深い知見を得た.その他,中国産の茶花(Camellia sinensis)やデイジーフラワー(Bellis perennis,花部)のサポニン成分から脱穎粒抑制作用や血中中性脂質上昇作用を見いだすなど,平成19年度の当初計画をほぼ達成したものと考える.
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