Project/Area Number |
16390423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
中山 泰秀 循環器病センター, 研究員 (50250262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 圭一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60295649)
中山 敦好 産業技術総合研究所, 関西センター, 主任研究員 (10357676)
根本 泰 (株)ブリヂストン, 化成品事業本部, 研究員
石橋 忠司 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40151401)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
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Keywords | カバーステント / 動脈瘤治療 / 低浸襲治療 / 薬物放出型ステント / 自己拡張型ステント / 微細孔 / 光硬化性ゼラチン / レーザー加工 |
Research Abstract |
ステント基材としてこれまで用いてきたステンレス材に加えて、外部応力が加わる可能性のある頚部へ応用するため、ニッケルチタン製の形状記憶合金を用いて自己拡張型ステントを開発した。ポリウレタン溶液からのディッピング法によってステントストラットへ厚さ数十um以下のフィルムでカバー化させることができた。カバー材へのレーザー加工によって100〜300umの微細孔を均一に配置させた多孔質化が可能であった。また、カバーフィルム表面に薬物を固定化する目的で、光便化性ゼラチンを開発した。これを薬物と混合してカバーフィルム表面に塗布し、光照射を行うと、薬物を含む硬化したゼラチン層でカバーフィルムを被膜化させることができた。照射条件等を調整することで、薬物の放出能を制御することができた。作製した薬物担持自己拡張型カバーステントは屈曲性は良好で、湾曲した血管にも添って拡張することができた。また、特殊なカテーテルシース内に容易に格納することができ、デリバリーすることも容易であった。カバーステントは、ビーグル犬の頸動脈を通して、大腿動脈まで通常のカテーテルと同様にほとんどストレスなく誘導、留置することができた。薬物として、ヘパリンを内腔面に、FK506を外側面に固定化させたカバーステントを1月間留置すると、造影上ほとんど狭窄を認めず、良好に開存できた。薬物固定化カバーステントのステント内狭窄の抑制効果に対する有効性が証明された。カバー材は動脈瘤の開口部を閉じるのに有効な手段と考えられるため、ステント内肥厚を起こさない本カバーステントは、動脈瘤治療用のデバイスとして高い可能性を有すると考えられる。
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