Project/Area Number |
16510142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Natural disaster science
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
朱 小華 海洋研究開発機構, 研究員 (70371739)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 異常潮位 / 中規模渦 / 沖縄 / 衛星海面高度計データ |
Research Abstract |
研究計画二年目の平成17年度は、主に去年収集した過去の各種観測データの解析を行った。解析の内容および主な結果を以下に示す。 (1)北西太平洋の衛星海面高度計データ(TOPEX/Poseidon, ERS-1/2,Jason-1データ)を使用して、中規模渦の発生・伝播特徴を調べた。これらの渦の発生域は、北赤道海流と亜熱帯反流の間(150-170゜E,20-25゜N)に発生し、約1〜1.5年(速度約6〜10cm/s)をかけて沖縄付近に到着する。また、渦のエネルギーを見ても、顕著な季節性があることがわかった。(2)地球環境観測研究センター黒潮輸送・海面フラックスグループによって沖縄海域付近で行なわれた係留観測データ(PIESデータ)を解析した。2001年7-8月に、沖縄に発生した中規模渦による異常潮位(高潮)の一例として、PIESデータから渦の内部構造を調べた。解析によると、2001年7-8月に、沖縄付近に到着した渦の直径は約300km、渦による海面水位上昇は約30cm、渦中心の最大流速約40cm/s、渦の深度は約800m、渦による300m深度の水温上昇は2℃、20℃水温等温線の下降深度は100m以上であることがわかった。PIESの圧力データから、渦による海底圧力の変動は検出されなかったため、渦は傾圧であることを考えられる。(3)沖縄の潮位と周辺海域の衛星海面高度間の相関解析を行い、異常潮位予報の可能性を調べた。沖縄の潮位と近くに通過する軌道(Path138と025)上の海面高度に0.8以上高い相関と約10〜50日の位相遅れが確認された。これは、中規摸渦による沖縄の異常潮位の予報が可能性であることを示唆する。2001年と2003年の2例の渦による沖縄の異常潮位予報のシミュレーションを行った。渦が沖縄東方の衛星軌道を通過後の約10日後、沖縄の潮位に影響する。衛星海面高度と沖縄の潮位相関式を得られた。
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