脳梗塞超急性期におけるMRIを使用した実用的脳循環代謝評価法の確立
Project/Area Number |
16591211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三原 太 九州大学, 大学院医学研究院, 助教授 (80253615)
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Project Period (FY) |
2004 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 脳循環 / 脳梗塞 / MRスペクトロスコピー / PET / Lactate / 酸素摂取率 / 酸素消費量 / モヤモヤ病 / MRI / 灌流画像 / 平均通過時間 / 脳血管造影 / 拡散強調画像 |
Research Abstract |
本年度は,脳梗塞においてMRスペクトロスコピーで計測されるLactateの量と,PETで測定される酸素摂取率(OEF),酸素消費量(CMRO_2)との間に相関があるかどうかを検討した. 目的:嫌気性代謝により生じるLactateを測定することで,脳梗塞における脳代謝の指標であるOEFとCMRO_2が推定できるかどうかを検討するために,それらの相関の評価を行った. 方法:慢性期脳梗塞患者12名の16検査を対象とした.脳梗塞周辺部脳組織に2ヶ所のROIを置き,また,対側の健常領域にコントロールとして1ヶ所のROIを置いた。MRスペクトロスコピーにて,LactateとNAAの量を測定し,Lactate/NAA比にて標準化を行った.PETにてはOEFとCMRO_2を測定した. 結果:患側のLactate/NAA比,OEF, CMRO_2はそれぞれ0.18±0.09(0.07〜0.43),0.45±0.11(0.21〜0.67)(%),2.03±0.69(1.2〜3.1)(ml/100g/min)で,健側では0.05±0.04(0〜0.12),0.43±0.07(0.33〜0.58)(%),2.16±0.63(1.0〜3.2)(ml/100g/min)であった.Lactate/NAA比とOEFは有意な正の相関を示した(Y=0.43X+0.39.γ=0.435,p<0.01).Lactate/NAA比とCMRO_2は有意な相関を示さなかった(Y=1.85X+1.64.γ=0.245,p>0.05). 結論:脳梗塞においてMRスペクトロスコピーで計測されるLactateの量から,PETで測定されるOEFの推定がある程度可能であることが示唆された.しかしながら,Lactateの量からCMRO_2を推定することは困難であると推定された.
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)