ラットにおける前庭動眼反射のアダプテーションの動特性および特異蛋白の網羅的解析
Project/Area Number |
16591733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡辺 昭司 聖マリアンナ医大, 医学部, 講師 (00257396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
肥塚 泉 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10211228)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 前庭動眼反射 / 適応現象 / 経時変化 |
Research Abstract |
今までのVORのアダプテーションに関する報告では、実験動物、ヒトを一定の頭部角速度(40.60°/s)、周波数の下に長時間置くとVORの利得(眼球速度1頭部回転速度)および位相を人為的に変化されることができ、そのVOR利得の変化は頭部角速度が一定の場合には他の周波数においても認められることがわかっている。しかし、獲得したVORの利得および位相の変化を、刺激した頭部角速度以外の条件(水平軸から垂直軸への適応現象の移行、耳石機能を付加した条件での適応現象について)で観察した報告は少ない。ヒトを頭部最大角速度30度/秒、周波数0.3Hzで視覚-前庭矛盾刺激を与え、その前後で10度/秒、20度/秒、30度/秒、40度/秒、50度/秒と角速度を変化させると30度/秒ではVOR利得の変化率は100-150%の増加を示し、その現象は40度/秒のVOR利得変化率へも移行していたが、低速度へのVOR変化率の移行は認められなかった。さらに,頭部最大角速度60度/秒で視覚-前庭矛盾刺激を与えた場合は他の角速度へのVOR利得変化率の移行は認められなかった。頭部角速度が低速度と高速度のVORのアダプテーションはそれぞれ違ったモデルが必要なのかもしれない。さらに、経時的にVORの利得を観察した。始めにVOR利得の増加する刺激を与えると約30分で利得は200%の増加を示す。引き続いて利得の減少する刺激を与えると-50%まで減少する。ところが、同一被験者で始めに利得が減少する刺激を与えると-50%を示すが、それに引き続く利得の増加する刺激を与えても利得は元に復帰するだけであった。つまり、VORのアダプテーションの増加刺激、減少刺激の順序を入れ替えると最終の利得変化率に違いが出ることが観察できた。上記の現象は今までに報告はなく、従来のVORに関するモデルでは説明できない現象である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)