教育工学とその隣接領域との研究成果を共有化するための企画調査研究
Project/Area Number |
16630009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 教授 (40210067)
高橋 和弘 中京大学, 情報科学部, 助教授 (00236267)
植野 真臣 長岡技術科学大学, 経営情報系, 助教授 (50262316)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 教育工学研究 / 実践研究 / 基礎研究 / 理論的研究 / 研究成果 / 研究評価 / 論文評価 / 研究指向 |
Research Abstract |
本企画調査研究では、下記の2つのアプローチで今後の研究方針について具体的な方法を検討した。 (1)教育工学研究における実践と研究、研究成果蓄積の方法 教育工学における各分野での研究者を訪問し、実践と研究の位置付けならびに、教育工学研究のあり方、研究成果蓄積と共有の方法について討論した。その結果、実践研究と呼ばれるものには、実践的研究と実践報告が混在しており、明確に区別されていないとする批判もあったが、研究としては基礎的あるいは理論的研究と実践的研究が行なわれていることを確認した。その上で、教育工学の立場で学習過程を中心とした研究を推進することが、教育学的研究や工学的研究としても意味を持つことが示唆された。また、研究蓄積を推進するためにも、各分野ごとに定期的に研究成果を集約し、研究成果と研究課題を研究者間で共有できるような方法が必要であることが指摘された。 (2)教育工学における研究評価 科学技術分野における研究評価として、論文誌によるコミュニティ(ジャーナル共同体)での評価基準に着目した。そこで、先行研究を基に理論的研究指向と実践的研究指向を評定する質問紙を作成して学会会員65名の回答を分析し、2因子を抽出し、2つの評価尺度を構成した。論文誌に掲載された実践論文12編と一般論文11編の合計23編について、分析で得た尺度を用いて評定した。実践論文は、吉崎による実践研究の総論で紹介された論文から、一般論文は直近の掲載論文から選択した。評定は上記の研究指向パタンが明かな匿名の査読者に依頼し、評定値を得た。この試験的な調査から2つの因子による評定者の属性と論文評価点の関係を検討した。ただし、その妥当性の確認や、研究の属性を考慮した今後の研究展開への指針の検討は課題として残された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)