Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (70250503)
岸 道郎 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (90214767)
杉本 隆成 東海大学, 海洋研究所, 教授 (40004428)
花輪 公雄 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40142921)
綿貫 豊 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (40192819)
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Research Abstract |
本企画調査では,過去10年間の日本GLOBEC関連研究を総括し,第II期(2004-2009年)に向けた日本GLOBECの組織を再編成して,第II期日本GLOBEC計画の課題の抽出と連携研究の方向を検討した.21世紀における人類の共通理念「持続可能な発展」を目指して,「海洋生態系の総合診断と責任ある資源利用(Diagnosing the Health of Marine Ecosystems for the Responsible Use of Marine Living Resources)」を構築するための議論を深めた.同時に,平成16年度から5ヵ年に亘る基盤研究S「気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測」(代表:岸道郎)の共同研究をスタートできた.具体的には,海洋生態系が自然の環境変動要因にどのように応答し,また顕在化している様々な人間活動の影響にどのように脅かされているかを評価(健康診断)する手法と体系を確立し,その診断結果の処方として海洋生態系に対するヒューマン・インパクトの軽減化と責任ある未来型資源利用のあり方の提言を目的としている. 研究分担者を含めた日本GLOBEC小委員会は,年3回(4月,10月,12月)開催した.本申請企画研究関連シンポジウムとして,平成16年12月2日に東大海洋研にて「地球規模海洋生態系変動研究(GLOBEC)-海洋生態系の総合診断と将来予測」を,また17年2月3-4日に,北海道大学水産学部にて「海洋生態系における高次捕食者の行動研究のための新技術」を開催した.これらのシンポジウムの内容は,月刊海洋および水産海洋研究に掲載する.さらに,16年10月中旬にホノルルで開催された第13回PICES年次総会に,共同研究者12名が参加し,日本GLOBEC関連の研究成果などを発表した.また,16年11月26-28日に,中国・杭州で開催された日・中・韓GLOBECシンポジウムに4名(桜井,杉本,小松,岸)が参加し,日本GLOBECの活動・成果などを発表し,今後の日中韓3カ国でのGLOBEC研究について討議した.17年1月21-22日に,名古屋大学で開催されたIMBER会合にもGLOBEC側から4名(桜井,杉本,岸,齊藤)が参加し,IMBER/GLOBECとしての活動の方向と大型研究費獲得に向けた意見交換を行った.
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