Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 元 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (30128219)
神田 博史 広島大学, 医学部, 助教授 (30136056)
池上 文雄 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 助教授 (90159608)
伊藤 美千穂 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (30283592)
黒崎 文也 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (70143865)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
|
Research Abstract |
地球規模での薬用植物資源の多様性の調査のため,地域別に担当者を決め,文献情報,該当大使館,インターネットなどを駆使して薬用植物の分布,生態,利用等および生物多様性条約による国内法,地域法の規制の調査を行った。また,絶滅危倶薬用植物の代替方法および保全のために利用可能な技術としてのバイオテクノロジーの現状についての調査を分担して行った。調査項目としては,(1)薬用植物の分子生物学的同定および近縁関係の同定法,(2)特色ある生合成系を持つ薬用植物の酵素学的研究,(3)薬用植物の凍結保存法,(4)薬用植物の栽培化に関する諸問題,(5)組織培養法による有用二次代謝産物の生産,(6)遺伝子導入薬用植物の作成,(7)ゲノムプロジェクトを視野に入れた特色ある薬用植物の選定などである。 これらの結果を持ち寄り、平成16年11月26日に研究連絡会議を行った。また、公開シンポジウム「薬用植物資源の多様性,分布,保全,代替方法」を平成17年3月28日に東京において行い多数の参加者があった。 その中で明らかになったこととしては,薬用植物に関する民族独自の伝承に基づく情報はすでに失われつつあり,それらの収集は急務であること,生薬にしろ薬用植物にしろそれがなにであるかの確実な鑑定眼が重要であること,それらの中で薬用植物園が重要な役割を果たす必要があることなどが浮き彫りになった。また,絶滅危倶植物の保全,未利用資源の開拓等の国際協力のためにも日本が主導的な役割を果たす国際共同研究の必要性を認識した。
|