車々間での自律的アドホック通信に基づく行き先経路の道路情報取得プロトコルの開発
Project/Area Number |
16650012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東野 輝夫 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80173144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 弘純 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (80314409)
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (10346174)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 車々間通信 / モバイルアドホックネットワーク / 高度交通システム / ITS / 車車間通信 / アドホック通信プロトコル / 渋滞予測 / 交通流 / モバイル通信 / カーナビ / 自律分散 |
Research Abstract |
高度交通システムの発展にともない,路側の基地局との通信によって渋滞情報や路面環境などの周辺情報などをリアルタイムに取得するためのサービスが実用化されている.本研究では,無線LANのアドホック通信機能を用いて車車間・路車間で近隣の道路情報を伝搬させるためのアプリケーション層プロトコルの提案と評価を行った. 提案する受信メッセージ数依存道路情報散布プロトコルは,各車両が他車両から受信した道路情報と自車の走行情報を適宜取捨選択しながら周囲に散布し,周辺を走行する車両がその情報を受信して順次伝搬させていくという方針に基づいている.そして,過去の一定時間間隔に受信したメッセージ数とその間に検出したパケットの衝突回数に応じて動的に散布間隔を変更することにより道路状況に依存しないプロトコルを設計している.我々が開発したシミュレータを用いてプロトコルの性能評価を行った.典型的な道路環境として,局所的な渋滞発生交差点と比較的円滑な移動が可能な市街地を想定した.そして,提案プロトコルを用いることで通常の道路状況のみならず,渋滞状況においても低いパケット衝突率を実現でき,対象地域の車載通信装置の装備率や道路の混雑状況,電波伝播距離などには依存しないプロトコルであることを確認し,円滑な情報伝播が可能になることを示した.また,車載通信装置の普及率が低い段階では道路情報を円滑に取得することが困難であると考え,路側に車載通信装置と同じ通信装置をデータ中継ノード装置として設置し,提案プロトコルを用いて車車間で交換されるデータを路側の通信装置でも受信・再散布することにより,車載通信装置の装備率が低い場合でも,効率よく道路情報を伝播できることを示した. これらの研究成果をInternational Journal of Wireless and Mobile Computing誌や情報処理学会論文誌で発表した.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)