Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
1.高速論理シミュレータの開発 LUT(Look-Up Table)カスケード・エミュレータを用いたサイクルベース形式論理シミュレータを開発した.LUTカスケード・エミュレータとは,複数のLUT(セル)を直列に接続したLUTカスケードを模擬するアーキテクチャである.LUTカスケード・エミュレータは制御部とメモリとレジスタを持ち,書き換え可能な接続回路でメモリと各レジスタの接続を行い,メモリのアドレスを計算する. そして,メモリに格納したセルを読み出す.以上を繰り返して論理回路を評価する. 本手法は,LUTカスケード・エミュレータを汎用のPC上でソフトウェアを用いて実現する.Levelized Compiled Code(LCC)と比較して,本手法のシミュレーション実行時間は3.5〜10.6倍高速であり,シミュレーション準備時間は2.0〜9.8倍高速である.また,QRMDD(Quasi-Reduced Multi-valued Decision Diagram)と比較して,シミュレーション準備時間は若干早く,必要メモリ量は1/2.9〜1/3.6であり,シミュレーション実行時間は1.1〜3.9倍高速であった. 本研究成果を横浜で開催された国際会議ASPDAC-2006で発表した.本シミュレータは,専用のハードウエアを必要とせず,安価な汎用パソコン上で動作するため,極めて実際的であり,評判が良かった.本研究に関しては,従来から新しいアーキテクチャーを作成して何年も研究勢力を注いできたが,本成果が最も評判が良かった. なお、本方式は,従来,「ルック・アップ・テーブル・リング」と呼んでいたが、研究が進むにつれ,「ルック・アップ・テーブル・カスケード・エミュレータ」(LUTカスケード・エミュレータ)と呼んだほうが適当ということが明らかになったため,本報告書では,「LUTカスケード・エミュレータ」という用語を用いている.
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