Project/Area Number |
16650131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田中 清 信州大学, 工学部, 助教授 (20273071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 一夫 社会保険中京病院, 眼科, 主任部長
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 色覚バリアフリー / 色覚異常 / 色補正 / インターネット / カラー静止画像 / Webページ / カラー画像 |
Research Abstract |
IT社会における色覚バリアフリー実現を目的とする色表示技術を開発するために、平成17年度は以下の検討を行った。まず、一般に用いられるカラー静止画像について、色空間における領域分割を行い、次にその相互関係を表現できるモデルを確立した。色空間の分割方法にはメディアンカット法を利用した。次に、平成16年度に検討したWebページの配色最適化の検討結果に基づき、カラー画像データの色記述を色覚異常者に識別容易にする評価関数を設計し、配色の最適化を安定かつ高速に実現する方法を確立した。最適化にはGA(遺伝的アルゴリズム:遺伝子情報の進化による問題解決アルゴリズム)を利用し、画像内の色数増加に伴う問題の複雑化にも柔軟に対応できるようにした。GAにおける遺伝的操作を効果的に行うために、個体の遺伝子型を表現型と同様に実数値表現し、代表的な色表現空間のひとつであるLuv空間で直接評価できるようにした。このため、交叉(遺伝子情報の組合せ)、突然変異(遺伝子情報の確率的変異)には実数値GA向けの方法を採用した。この方法によるカラー画像の配色最適化の効果を調べるためにシミュレーション及び心理実験を行い、評価検証を行った。様々なカラー画像を使用したシミュレーション実験を繰り返し、実数値GAによって安定した結果を高速に出力するパラメータを見出した。また、実際の色覚異常の方々に被験者としてご協力いただき、医師の指導のもとに心理評価実験を行ったところ、提案法の適用によりカラー画像の配色を色覚異常者にとってより識別しやすい色に変換・表示できることが確かめられた。さらに、提案法のサーバおよびPCへの実装方法、JPEG及びMPEG方式への適用可能性について基礎検討を行い、この2年間の成果をまとめた。
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