受動的ヴァイオリン曲音楽聴取による楽音P.S.D.と心身の健康に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16650167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
坂本 真理 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (20235188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 和興 聖徳大学, 人文学部, 教授 (60320701)
江原 史朗 宇部工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助手 (20370025)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 受動的バイオリン曲音楽 / 楽音ゆらぎ(P.S.D.) / 急性および慢性聴取 / NAdrおよびAdrの低下 / Seroが上昇 / 加算能力の増加 / 判断時間の短縮 / 味覚閾値の低下 / 受動的ヴァイオリン曲音楽 / 楽音P.S.D. / 急性および長期音楽聴取 / 心身の健康 / 気分状態の改善 / 生体リズム / 生活リズム / 生活習慣の改善 |
Research Abstract |
平成16年度の研究成果により、急性(30分)および慢性(6週間)の受動的ヴァイオリン曲音楽聴取において楽音ゆらぎ(P.S.D.)が心理的にも、生理生化学的にも生体に与える影響が異なることを見いだした。17年度は、受動的音楽の急性および慢性聴取の生体影響について再現性を調べるために再度、急性および慢性聴取実験を実施し、前年度の測定、検査・調査に加えて新たに味覚検査、クレペリン加算能力、C.C.No.テストを行い、聴取による生体影響を検討した。その結果、生理生化学面では急性聴取によりNAdrおよびAdrの低下を示し、一方、慢性聴取によっても同様な傾向が認められ、急性聴取の連用により副交感神経支配が優位になるものと考えられた。また、急性聴取によりSeroが上昇するだけでなく、慢性聴取によってもSeroが上昇し、生体リズムを調節する松果体ホルモンMela分泌の機能亢進が示唆された。さらに血清脂質は急性聴取によりNEFAおよびPLの低下、TCの上昇がみられたが、慢性聴取によりNEFA、PLおよびTCの低下がみられた。これより急性聴取の連用による交感神経系の抑制により体内脂肪合成が促進し、血清脂質の低下が起こったものと考えられた。また、循環器系生理面では、急性聴取により指尖皮膚温は上昇を示したが、慢性聴取による変化は認められず、一過性の上昇のみにとどまることが分かった。血圧では急性聴取により最低血圧の上昇を示し、一方、慢性聴取によっても同様の傾向を認め、青年女子被験者の低血圧傾向を改善することが示唆された。さらに心拍ゆらぎのHF(高周波領域成分値)は急性聴取による変化はみられなかったが、慢性聴取による増加がみられ、心臓副交感神経活動度の亢進が認められた。脳神経生理面では判断時間の短縮と加算能力検査正答数の増加が、急性聴取・慢性聴取ともにみられ、味覚生理面では長期聴取により酸味および苦味の閾値が低下することが味覚検査結果より認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)