腸内細菌が健康に与える影響とRNAiを利用した疾患予防
Project/Area Number |
16650182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松田 覚 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (50242110)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 腸内細菌 / 食中毒 / 殺菌予防 / RNAi / Dicer / Caveolin / RNA発現ベクター / 2重鎖RNA |
Research Abstract |
最近話題になっているRNAiや新生ペプチドによる高効率シグナル制御システムを用いれば、細胞外からそれらのシグナル伝達系を制御し癌の浸潤・転移を完全に阻止することは充分に期待できる。このRNAiの細胞内のメカニズムの中で中心的役割を果たしているのがHERNA/DICERである。この分子を申請者は最初にクローニングしたので、ひとつにはRNAiのin vivo応用を目指して生体内で有効に働くシステムを構築している。解析への応用として例えば、NESHをこのRNAiを用いて発現抑制をかけると、それに応じて細胞浸潤・転移能が上昇する。SNPs解析結果を踏まえると、CaveolinとNESHにおいて癌に対する効果的なRNAiのデザインが考えられる。このため、これらの分子を標的とした2重鎖RNAの発現ベクターを作製している。また、人工的に合成した2重鎖RNAを用いて細胞内の発現が効果的に抑制されることを確認し、同時に細胞内の2重鎖RNAを効率よく細胞外へ放出させるペプチドを発現するベクターを現在作成中である。これらが有効に働けば癌の効果的な予防に貢献する。そして、RNAiを効率よく無害に働かせるためには、腸内細菌を利用することが考えられたため、腸内細菌の生物的動態をチェックした。まず、腸内細菌と常在菌の増殖抑制をUV照射下と電子レンジを用いて検討した。この結果、UVやマイクロウエーブは相乗効果的に細菌増殖を抑制した。さらに、比較的これらの照射に弱い菌を用いて、菌外に放出するRNAiの合成システムを構築している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)