沿岸域の自然再生のための住民参加による藻場創出技術の開発
Project/Area Number |
16651040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
白木 渡 香川大学, 工学部, 教授 (30032288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛川 寿夫 香川大学, 工学部, 教授 (50325320)
末永 慶寛 香川大学, 工学部, 助教授 (00284349)
井面 仁志 香川大学, 工学部, 助教授 (90294735)
森下 一男 香川大学, 工学部, 助教授 (80036061)
香月 智 防衛大学, システム工学部, 教授
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 環境改善 / 浮き藻場 / 環境負荷低減型構造物 / 藻場造成 / PCMワークショップ |
Research Abstract |
本年度は、風と波浪の影響を少なくするために浮き藻場構造物自体に浮力を持たせ、海底に沈設したコンクリートに係留固定し海中に浮かせる構造変更により、海中における安定性が向上し、風や波浪による構造上のトラブルもなくアマモの生育・着生が可能であることが確認できた。しかし、長期間の使用にともない、金属部の腐食対策、他の海草の付着による浮体構造物の重量の増加、観測装置の点検等の問題が発生し、メンテナンスが容易な浮体構造への設計変更を行う必要が生じた。メンテナンスを容易に行う事が可能となるように以下の3点の設計変更を行った。1)浮体構造物を筏より懸垂する懸垂方式への変更。2)構造体をコンクリート製からFRP製への材質の変更。3)アマモの着生床を砂から植生マットへの育成床の変更。これらの改良を行った新たな浮体構造物を製作しアマモ移植・着生実験を行った結果、構造物の揺動が若干増加したものの、アマモの順調な生育が確認できた。 浮き藻場の創出・整備計画手法の開発、管理マニュアルの策定を行うために、本年度はPCM手法を海域環境改善問題へ適応し、2回のPCMワークショップを開催し海域環境改善への適応可能性を検討した。ワークショップでは、行政、漁業者、NPOボランティア、大学高専関係者等、延べ30名の参加を得て、「沿岸のごみ問題」、「藻場・干潟減少問題」等の海域環境悪化の問題に対して、それぞれ「問題分析」、「目的分析」、「プロジェクト選択」を実施した。ワークショップ終了後に実施したアンケート調査によると、PCM手法の有効性に対して参加者全員が認め、また、次回の参加意志の問に対しては、85%が参加の意志を示した。さらに、自由記述欄をみると、各問題に対して、「理解が深まった」、「発言しやすい雰囲気であった」、「知識が増えた」などの意見が多く見られた。これらの結果から、海域環境改善問題へのPCM手法の有効性が確認できた。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)