レジリエンシー原理に基づいた福祉サービス提供者プログラム開発研究
Project/Area Number |
16653044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social welfare and social work studies
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松岡 広路 神戸大学, 総合人間科学研究科, 助教授 (10283847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 進 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30116272)
末本 誠 神戸大学, 総合人間科学研究科, 教授 (80162840)
川畑 徹朗 神戸大学, 総合人間科学研究科, 教授 (50134416)
伊藤 篤 神戸大学, 総合人間科学研究科, 教授 (20223133)
津田 英二 神戸大学, 総合人間科学研究科, 助教授 (30314454)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | レジリエンシー原理 / 専門職研修 / ボランティア学習 / 福祉教育 / 子育て支援 / プログラム開発 / ヘルスプロモーション / レジエンシー原理 / 福祉サービス / 職員研修 / ソーシャルワーク |
Research Abstract |
平成16年度は、レジリエンシー原理の基礎的データ収集に重点を置いた研究活動を行い、17年度はそれと共に、実際に福祉サービス提供者の研修プログラムの立案実施を行なった。 16年度は、まず、イギリス、ロンドン大学Social Science Research Unitにおける地域との連携事業、連携研究のあり方を調査し、被支援者がどのようなプロセスを経てレジリエンシーを獲得していけるのかの手がかりが得た(松岡・伊藤)。また、ヘルスプロモーションの領域では、子どもの危険行動を防止するための学習プログラムの分析を通して、レジリエンシー獲得過程を明らかにしようとした。(川畑)。さらに、津田・末本は、知的障害のある成人を対象とした学習プログラムの開発・実践を通したレジリエンシー原理の可能性を探った。これらの個別の研究の他に、ほぼ週1回ペースで研究員が話し含う場を設け、レジリエンシー原理についての共通了解を徐々に得ることができた。 こうした16年度の基礎研究を経て、17年度は、ヘルスプロモーション領域のプログラム研究のため、オーストラリア・シドニー大学における健康教育研究を調査すると共に(川畑)、レジリエンシー原理を活かした「子ども家庭支援のための専門職の研修プログラム」を共同開発し、公開講座として企画実施した(伊藤・松岡・津田)。それらの成果を整理する目的で、全国の実践者・研究者の協力を得て、分析のための最終会議を実施した(松岡・和田・川畑・末本)。 多領域に共通する総合的プログラム開発には至らなかったが、従来指摘されてきたファシリテーション能力の開発だけではなく、ソーシャルワークにおけるストレンクス理論を基盤とするプログラム開発の重要性が確認された。つまり、専門職自身の自己肯定感の向上を図ること、およびそれを進めるための仲間づくりや他領域との意見・情報交換や人的交流をプログラムに組み込むことが重要であるとの認識を得た。 今後は、こうした成果および研究方法をふまえ、人間発達の支授に関わっている人(専門職・ボランティア)の総合的な研修プログラムを構築すると共に、さらに一歩踏み込んで、事業評価の方法についても検討していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)