Project/Area Number |
16653091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Education on school subjects and activities
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
池田 いつ子 福岡大学, 理学部, 助手 (10268972)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 質問書方式 / 数学教育 / 大学教育 |
Research Abstract |
1.応用数学科1年生の科目である集合と位相、2年生の科目である位相空間論において質問書方式を実践した。質問書方式について具体的に書くと (1)講義時間終了の10分前に講義内容を終え、学生が質問を書く時間をとる。 (2)学生が退出する際、質問用紙を教壇の上の提出ボックスに入れる。 (3)質問用紙を読み提出の有無をチェックし、質問を入力する (4)全員の質問の中から答える質問をピックアップする。 (5)回答をA4用紙両面一枚に収まるように作り質問用紙とともに人数分印刷する。 (6)講義が始まる前に回答と質問用紙を教卓の上に置き学生が入室時に各自で取る。 質問用紙・回答書は上質孔版紙に印刷して配布した。上記3における提出のチェック、データの入力はアルバイトに依頼した。回答作成のために購入したノートパソコンを用いた。集まった質問を講義担当者と一緒に読み、講義内容・方法・説明のしかたなどについて検討した。回答の内容について相談し、研究代表者が回答書を作成した。 2.質問書方式によってわかった、講義直後の学生の講義の受け止め方についてまとめる。 (1)専門用語に戸惑う。講義中に説明していても、新しく出てきた概念に対する質問が多い。 (2)板書が読めない。講義者の癖もあるだろうが、内容の理解が不十分なため板書を丸写しする学生にとっては、文字の一字一字を写すのに困難が生じている。 (3)論理的なつながりを理解できない。簡単なことでも、証明のつながりや、直前の定義や定理の性質を利用した場合などに理解が難しい場合がある。
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