Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Research Abstract |
強震観測の充実の妨げとなっているコストと維持管理の問題を解決すべく,ネットワーク接続型の低コスト強震計を開発した。この強震計の特徴は,半導体センサーを強震観測用に改造することにより,フルスケール2G,上下動が1Gの3成分センサーでありながら,AD変換部も低コスト化を図ることにより,一般の気象庁検定地震計に対して1桁下回るコストを実現している。また,維持管理・使用上の利便性を考慮して,LAN接続,RS232C接続,波形収録,連動機能,震度計算,リアルタイム震度送出,震度表示,接点出力の機能を全て標準装備としている。これらの特徴は,既往の低コスト地震計には備わっておらず,従来の強震観測の在り方であった重厚型(高精度・多点観測・高価格)から,軽薄型(高密度・超多点観測・低価格)へと抜本的な変化をもたらすものであり,一般建築物の地震時挙動の解明を急展開させたり,一般家庭へ寒暖計並に強震計を普及させたりすることで,強震観測の充実化が十分見込める。 今年度は,開発した低コスト強震計と並列観測している通常の強震計と比較することで精度検証を行い,各振動数において1.5gal・secに達する地震動であれば、一般の建築物で重要となる0.1秒〜1.5秒程度の範囲において充分に実用可能である結果を得た。 低コスト強震計の活用例として,企業内LANにネットワークカメラと共に接続することにより,地震時にPC上へリアルタイム情報(震度情報,最大加速度,SI値)を表示すると共に,インターネットを介して各観測点での震度分布図が表示できるシステムを構築し,地震時の早期情報収集を行っている。また,接点出力とPC及び回転灯を接続することにより,警告音(ブザー)や回転灯の点滅で地震の到来を知らせたり,カメラによる地震時映像の収録をしたり,機械停止用の接点信号を出す企業地震防災システムにも活用している。
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