岩石の流体包有物内で持続的代謝活動をする微生物の存在確認
Project/Area Number |
16656278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Earth system and resources enginnering
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
土屋 範芳 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (40207410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 伸夫 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助手 (80344688)
須藤 孝一 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助手 (90291252)
根本 克己 東北大学, 大学院・理学研究科, COEフェロー (20396427)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 流体包有物 / 微生物 / タンパク質 / 石英 / 水熱反応 / 地殻流体 / 代謝活動 / 滅菌 / 地下生物圏 / 生物汚染 / 生物痕 |
Research Abstract |
タンパク質が分解・変成しない,あるいは細菌類が死滅しない低温条件下における流体包有物の生成については通常は困難とされている.本課題ではこの温度領域における生化学物質を含んだ流体包有物の実験室内における作成と,作成した流体包有物中内に存在する生化学物質の検出を目的とした.まず,自然界で通常見られる石英中における流体包有物の作成について検討をおこなった.その結果,高圧・長時間反応により,ごく小径ではあるが低温流体包有物の作成が可能であることを確認できた.また,生化学物質としてタンパク質を使用し,これを含む流体包有物の作成についても,タンパク質が変性しない温度・圧力条件下で作成可能であった.これらのことから,自然に存在する流体包有物中に細菌類が存在する可能性が十分にあると考えられる.また、流体包有物中タンパク質の定量について検討した結果,滅菌水を溶媒とし,溶媒中で流体包有物試料の粉砕をおこなうことなど,サンプル溶液作成方法を適切に行うことによって流体包有物中に含まれるタンパク質の抽出・定量が可能であった.この結果,他の流体包有物中の細菌あるいは生化学物質についても同様の手法で抽出できると考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)