脳磁界応答の計測による運動麻痺回復と脳活動の関連性
Project/Area Number |
16657077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生理人類学
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
堀井 健 関西大学, 工学部, 教授 (00067711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 賢太郎 関西大学, 工学部, 助教授 (80288795)
出口 潤 日本医科大学, 医学部, 講師 (00288713)
外池 光雄 産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (90357567)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 運動疾患 / 脳梗塞患者 / 回復メカニズム / 脳機能イメージング技術 / 大脳皮質 / 賦活領域 / 等価電流双極子法 / MCE法 |
Research Abstract |
片麻痺を伴った脳梗塞患者の脳機能回復メカニズムを解明するために,PETやf-MRIといった脳機能計測法を用いた研究が行われている.それらの研究では,麻痺手同側や両側における脳内活動が麻痺の回復に関与しているとする報告がされているが,患者間で完全に一致した見解は得られておらず,十分に解明されたとはいえない. そこで,PETやf-MRIよりも高い時間分解能をもつ脳磁界計測を行い,解析法にMR画像と組み合わせることで解剖学的部位が推定できるシングルダイポール法に加え,複数の活動源とその時間的変化を捉えることができるMCE法(Minimum Current Estimate)を併用することの有効性について検討した. 被験者には脳梗塞患者5名と健常者7名に協力を得て,視覚呈示による拇指のボタン押し運動を行ってもらった.この時に生じる運動関連脳磁界を122ch全頭型DC-SQUID磁束計(Neuromag-122TM)を用いて計測し,解析を行った. その結果,健常者群ではほぼ共通して,運動前に動作肢対側の運動野付近で,運動後に体性感覚野付近で賦活がみられたのに対し,患者群では運動前後に動作肢同側で賦活が見られた例が2例,両側で賦活が見られた例が1例あった.このように健常者と異なる脳梗塞患者の脳内活動を,高い時間分解能で捉えることができたことから,2つの手法を併用することが有効であるとの結論を得ることができた.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)