レンゲ害虫の導入天敵の野外放飼後の分散に関するGISを用いたシミュレーション
Project/Area Number |
16658025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied entomology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
紙谷 聡志 九州大学, 農学研究院, 助教授 (80274520)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | アルファルファタコゾウムシ / ヨーロッパトビチビアメバチ / レンゲ / GIS / シミュレーション / 分布拡大 / 生物的防除 / ヨーロパトビチビアメバチ |
Research Abstract |
日本に1982年に侵入したレンゲ害虫であるアルファルファタコゾウムシ(Hp)は、現在、日本各地で養蜂業に壊滅的な被害を与えている。この昆虫を防除するためにヨーロッパトビチビアメバチ(Ba)がアメリカから導入され、1992年から福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県で野外放飼が行われている。本研究では、GIS(地理情報システム)を利用して、マクロな視点でのBaの定着・分布拡大プロセスを解明し、任意の場所にBaを放飼した場合にBaがどのように分散するかを時間・空間的にシミュレーションできるプログラムを開発することを目的としている。 Baの定着、分散パターンのトレースを行うために門司植物防疫所が1992〜2003年までに行った野外調査結果を用いた。北九州市におけるBaの放飼地点と、放飼地点を中心とするBaの定着地点・未定着地点の変遷を172箇所について解析を行った。 アメバチの分散過程は、1992〜2003年に172地点について調査を行った。その結果、アメバチの分散は、0〜2kmの範囲では分布拡大が可能な地点数の50%に対して分布拡大が見られ、2〜4kmの範囲では32%、4〜6kmの範囲では38%、6〜8kmの範囲では7%、8〜10kmの範囲では6%、10〜12kmの範囲では3%であった。このような分散特性を基に、分散シミュレーション・プログラムを開発した。また、アメバチの生息地の特性に関しては、GISで利用が可能な国土数値情報やメッシュ気候値を使って推測を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)