開花プロセス、香気成分生合成・発散に果たすバラ香気成分の役割の解明
Project/Area Number |
16658050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 修治 静岡大学, 農学部, 教授 (90230979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正和 静岡大学, 農学部, 教授 (10293614)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | バラ / ミルセン / 花弁展開 / EST / 香気成分 / 剣弁化 / 開花 |
Research Abstract |
本研究においては特に、ミルセンなどの炭化水素系モノテルペン類がバラの萼片の展開期に発散されはじめ、かつ、本化合物がバラの開花速度に影響を与えるという実験事実、さらに多個体のバラの集団中、一部のバラの開花時期が他のものより早いという観察事実を踏まえ、一部の個体から発散されるこれらの化合物が開花のシグナルとして機能する、もしくは他の香気成分の生合成に関わる遺伝子を発現する作用を有するとの仮説に基づいて研究を展開する。本研究の目的はミルセンの暴露によって発現する花弁特異的遺伝子の機能を解明し、香気成分の示す開花、香気成分生合成などに及ぼす影響を明らかにし、同時に開花制御に新たな技術を提供することにある。 前年度に引き続き、短時間ミルセンをバラのつぼみに暴露させることでバラの花弁の展開が通常とは異なり、剣弁化することを確認した。また、花弁の展開速度は抑制傾向となる事を確認した。これらの現象がどのような生化学的、遺伝子レベルでの応答に基づくものであるのかを解析する目的で、ミルセン暴露の有無による遺伝子発現の相違を検討しようとした。しかしながら、バラにおける遺伝子情報が十分でないことから、本年度はESTの構築を試みた。花弁由来のtotal RNA抽出、それに引き続くオリゴdTカラムへのPoly(A)+RNAの結合が花弁内のペクチン等による阻害のため、EST構築にはまだ至っていない。したがって、当初の目的は十分達成していないが、来年度以降さらに検討を進め、本研究の進展を図る予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)