Research Project
Grant-in-Aid for Exploratory Research
1.トラフグ速筋型ミオシン重鎖遺伝子クラスター(クラスターA、BおよびC)のより詳細な物理地図を作成するため、同領域を含むコスミドおよびBACクローンの解析を行った。その結果、クラスターA、BおよびCにはそれぞれ少なくとも4、3および3種類、合計10種類のミオシン重鎖遺伝子が存在することが明らかとなった。これらの結果および分子系統解析の結果より、ヒトとトラフグの速筋型ミオシン重鎖遺伝子はヒトと硬骨魚類の共通祖先が分岐した後、それぞれ独立して形成されたことが示唆された。2.メダカBACライブラリーのスクリーニングにより、メダカにおいても速筋型ミオシン重鎖遺伝子クラスターの存在が明らかとなった。分子系統解析により、11種類のミオシン重鎖遺伝子が存在する同クラスターはトラフグにおけるクラスターAに対応することが明らかとなった。クラスターA中のミオシン重鎮遺伝子数はメダカのほうがトラフグよりも明らかに多いが、これは環境水温の変化へ対応するためにメダカが取得した適応戦略の一つであると考えられる。3.運動水槽装置を設計・作製し、メダカを流速3.0-3.3cm/sec(1.0-1.2 body length/sec)の水流中で1日8時間の運動を0-10日間行い、各実験群に対してMYH遺伝子のクローニングおよびreal time PCRによる発現解析を試みた。その結果、運動群と非運動群間において種々の速筋型MYH遺伝子の発現パターンに大きな差異は認められなかった。また、運動開始から運動10日目まで遅筋/心筋型MYH遺伝子の発現量にも変化はみられなかった。
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All Journal Article (6 results) Book (1 results)
Comparative Biochemistry and Physiology, Part D 1
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Journal of Experimental Biology 209
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Physiological Genomics 22
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Marine Biotechnology (in press)
Gene (in press)
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