Project/Area Number |
16658133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Boundary agriculture
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
木場 洋次郎 愛媛大学, 農学部, 教授 (10108673)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | バイオマス / パームファイバー / 微生物増殖促進 / 微生物有用物質生産促進 / キシラン / 納豆菌 / フィブリン分解酵素 / キシロオリゴ糖 / 微生物増殖促進因子 / Bacillus属 / 微生物酵素生産促進因子 / 納豆菌酵素 |
Research Abstract |
1.オイルパーム産業廃棄物の一種であるパームファイバーの糖化液中にみられる微生物増殖促進因子およびその増殖促進・有用物質生産促進効果について検討し、次のような知見を得た。 (1)パームファイバー糖化液からゲルろ過およびイオン交換クロマトグラフィーにより、部分精製した結果、本微生物増殖促進因子は陽イオン性の低分子物質であることが示唆された。 (2)本因子のBacillus属細菌に対する増殖促進効果は、誘導期を短縮することによるものではなく、菌体量を増加させるビタミン型の効果であることがわかった。 (3)微生物増殖促進効果は、特にBacillus subtilis、Saccharomycopsis fibuligera、Monascus ankaなどに強くみられる。また、Bacillus属によるα-アミラーゼ、Monascus属による橙・赤色色素の生産を促進することより、微生物によるこれらの物質生産への応用が期待される。 2.ヘミセルロースの一種であるキシランの加水分解物の添加によってBacillus属細菌の酵素生産が促進される作用について検討し、次のような知見を得た。 (1)キシラン加水分解物には、分子量的に150〜300の単糖もしくは2糖類に相当する有効成分が含まれるが、キシロース(X_1)およびキシロビオース(X_2)標品にはこのような酵素生産促進作用はみられないことより、本有効成分はX_1もしくはX_2とは何らかの構造的な差違があると考えられる。 (2)納豆菌の培養時に本キシラン分解物を添加することによって、フィブリン分解酵素などの生産が促進されることより、納豆菌によるナットウキナーゼの生産や高機能性納豆の生産への応用が期待される。
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