結晶コロイド固定化ゲルの膨潤、収縮による回折光波長制御と可視化センサーへの応用
Project/Area Number |
16659013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
米勢 政勝 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (00080218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 淳平 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 助教授 (80220424)
宮田 勇 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 講師 (70137123)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | シリカコロイド / コロイド結晶 / 固定化ゲル / 回折光波長制御 / 可視化センサー / 塩基拡散法 |
Research Abstract |
昨年度、結晶コロイド固定化ゲルの調製法を確立できたので、本年度は化学センサー構築の基礎を確立することを目的とした。研究の概要は次のとおりである。コロイド粒子としてシリカ粒子(直径:200nm)、ゲル素材としてアクリルアミドを用い、光重合により結晶コロイド固定化ゲルを得、加水分解により結晶コロイド固定化ゲルを得た。 (1)pHおよび塩強度変化による回折波長の変化 結晶コロイド固定化ゲルは塩強度が増加するに従い収縮し、その回折波長は可視光領域で減少し、赤から青色に変化した。また、塩濃度一定下で、pHを2からアルカリ側へ変化すると、結晶コロイド固定化ゲルは電離定数に従い膨潤し、その回折波長は青色から赤色へ変化した。これらの結果から、可視化センサーとしての可能性が示された。 (2)ゲル膜の厚さによる応答時間 厚さ0.1〜1mmの結晶コロイド固定化ゲルのpH変化の応答時間は、田中の膨潤速度式に従い、0.1mmではほぼ2分で平衡に達することが分かった。今後さらに短時間で平衡に達する方法を検討する必要がある。 これらの研究成果により、結晶コロイド固定化ゲルの可視化センサーへの応用の可能性が明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)