Project/Area Number |
16659051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中村 雅典 昭和大学, 歯学部, 教授 (50180394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江川 薫 昭和大学, 歯学部, 助教授 (60119162)
野中 直子 昭和大学, 歯学部, 助手 (20307052)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | メッケル軟骨 / マクロファージ / I型コラーゲン / II型コラーゲン / インターロイキン1 / 形態形成 |
Research Abstract |
発生過程には歯の萌出、軟骨性化骨、メッケル軟骨消失のような形成された組織構造の形態変化・組織破壊を及ぼす事象が存在する。このような構造変化が単にその組織内に存在する細胞の一連の遺伝情報の発現プログラムに基づくだけの事象であるのか、あるいは場所・時間特異的に組織構造変化を起こす部位の認識機構が存在するのかについては明らかではない。本研究では、これらの組織構造変化を呈する組織での好中球やマクロファージ等の遊走系細胞の経時的解析、並びに遊走系細胞の部位特異的遊走機構について解析し、これら細胞の組織形成関与について明らかにすることを最終目的とし、マウスメッケル軟骨の消失過程を組織学的・免疫組織学的に解析を行った。 メッケル軟骨基質は経日的にヘマトキシレン好性からエオジン好性に染色性が変化した。アルシィアンブルー染色において、軟骨基質の染色性がヘマトキシレン-エオジン染色の染色性の変化に一致して減少した。また、メッケル軟骨消失過程を抗I型、II型コラーゲン抗体で免疫染色したところ、エオジン好性を呈する軟骨基質の染色性の変化に一致して、I型コラーゲンが出現してくる現象を見いだした。また、各胎生期のメッケル軟骨を培養したところ、胎生16-17を境して、胎生期の進んだメッケル軟骨は消失することを見いだし、免疫染色の結果から、消失が起こることとマクロファージの存在の有無が一致する結果をも得た。各胎生期のメッケル軟骨のI型コラーゲン・II型コラーゲン・インターロイキン1のmRNA発現をRT-PCRで検索したところ、胎生15ではI型コラーゲン・インターロイキン1の発現がないが、胎生17ではI型コラーゲン・II型コラーゲン・インターロイキン1の発現が認められた。これらの結果は、組織形成過程における遊走系細胞の関与を強く示唆する。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)