Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
研究実績の概要 SREBP(sterol regulatory element binding protein)は脂質・コレステロール合成系遺伝子群を統御する転写調節因子であり,SREBP-1a,-1c,-2の3種のアイソフォームが知られている。SREBP-1aと-1cは同一遺伝子座に由来し,第1エクソンを異にする。肝臓においては,SREBP-1cが主要なアイソフォームであり,脂肪酸およびトリグリセリド合成を促進する。今回SREBP-1a及び-1c遺伝子の肝臓における発現の日周変化を調べた。6時間:18時間,12時間:12時間,18時間:6時間の明暗周期,自由摂食下にマウスを飼育し,4時間毎に肝臓よりRNAを抽出した後,Northern法によりSREBP-1(a+c)の,続いてRT-PCR法によりSREBP-1a及び-1cのmRNAの発現リズムを調べた。6:18,12:12,18:6いずれの明暗周期においてもSREBP-1c mRNAレベルは暗期開始後にピークを有する日周リズムを示した。一方,SREBP-1a mRNAレベルには明瞭なリズムが見られなかった。さらに12時間:12時間の明暗条件下に,摂食を明期あるいは暗期の中央4時間だけに限定し(制限摂食),各mRNAの発現リズムの変化を調べた。明期制限摂食ではSREBP-1c mRNAレベルは摂食時に発現のピークを示したが,暗期制限摂食においては明期にもピークを示すなど,リズム振幅の減衰が見られた。以上より,自由摂食下では,明暗周期は摂食タイミングを規定し,これと同期して肝臓におけるSREBP-1c遺伝子の発現の日周リズムを制御すると考えられた。一方,特に暗期制限摂食下では,摂食と明暗周期は部分的に独立した制御要因として作用した。現在,SREBP-1(a+c)のタンパク質レベルの変動をWestern法にて解析中である。 また,視交叉上核の光刺激応答性リズム出力機構の解明を目的として,暗期における光照射後2時間および6時間にマウス視交叉上核において発現が変動する遺伝子のマイクロアレイ解析を行ない,多数の候補遺伝子を得た。
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