Research Project
Grant-in-Aid for Exploratory Research
哺乳類のアルドラーゼにはA、B、Cの3つのアイソザイムの存在が知られているが、癌細胞では、アルドラーゼAの発現が優位に認められる。A型アイソザイムはB型に比して10倍以上の酵素効率があるため、癌細胞のような莫大な代謝を営んでいるところにはアルドラーゼAが必要となると考えられている。ヒト肝臓はB型が優位であるが、胎生期はA型が優位になっている。今回の検討は、解糖系のアイソザイムをブロックすることにより、癌細胞にどのような影響を与えるかという壮大なテーマの第一歩と考えている。アルドラーゼAのブロックにより、(1)癌細胞のアポトーシスによる細胞増殖の抑制(2)アイソザイムのB型への偏倚、それに基づく細胞増殖の抑制あるいは分化の2通りが考えられる。RNAi法によりアルドラーゼAをほぼ抑制できる実験系を確立することができた。Preliminaryに肝癌培養系で実験を開始したが、アルドラーゼAの抑制により肝癌細胞増殖を十分抑制はできなかった。その原因について、特異性や精度について検討を行っているところである。癌細胞の低栄養、低酸素状態ではアルドラーゼAの発現が明らかに増加していることより、さらに強力にアスドラーゼAの発現抑制可能なRNAi法を開発中である。
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