健康食品「アマメシバ」による閉塞性細気管支炎の発症機序に関する免疫学的検討
Project/Area Number |
16659214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
東元 一晃 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60363628)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | アマメシバ / 閉塞性細気管支炎 / マトリックスメタロプロテアーゼ |
Research Abstract |
<アマメシバ摂取マウスモデルの作成> マウスを対象群、アマメシバ低用量(200mg/kg/日)、高用量投与群(2000mg/kg/日)に分け、その生存期間と剖検肺組織を検討した。高用量投与群において早期死亡例が発生したが、剖検肺組織では一部に気管支周囲への細胞浸潤・線維化やBALT過形成が認められたものの、明らかな気道閉塞像は得られず、残念ながらアマメシバ投与による閉塞性細気管支炎動物モデル作成には成功しなかった。ただし、気道病変発症例におけるサイトカイン・ケモカインの検討では、対象に比してIFN-_Y発現が少なくMCP-1発現が多いという結果が得られ、線維芽細胞・大食細胞増殖が関与する閉塞性細気管支炎発症との関連が示唆された。 <アマメシバ関連閉塞性細気管支炎症例の摘出肺に関する病理組織学的検討> 生体肺移植の際に摘出された患者肺において病理学的検討を行った。組織学的には典型的な閉塞性細気管支炎で、増殖性(proliferative BO)と収縮性(constrictive BO)の両方の所見が認められた。また、この肺組織を用いてMatrix metalloproteinases(MMPs)に関する免疫組織化学的検討も行った。MMP-9は、細気管支上皮細胞および上皮下の線維芽細胞様細胞や浸潤する小型炎症細胞に強く発現し、また、MMPの内因性阻害剤であるTIMP-2は、細気管支上皮細胞への発現が高いことが確認された。 これまでの研究および今回の成果により、アマメシバは気道上皮細胞の抗原性を変化させるとともに、Tリンパ球からもMMPを産生して持続性の炎症を形成。また、それに伴うMMP、TIMPの発現が、気道上皮細胞及び上皮下組織の傷害や炎症に伴う気道上皮の不十分な再生と異常な組織修復による過剰な線維増殖を来たし、それが閉塞性細気管支炎の病態に関与していることが推察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)