Project/Area Number |
16659231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
祖父江 元 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20148315)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | 慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチー / 治療反応性 / 免疫グロブリン / 遺伝子多型 / HLA多型 |
Research Abstract |
CIDPは副腎皮質ステロイドなどの免疫療法に反応性があり機能予後良好の疾患として認識されているが、ほぼ半数には治療抵抗性の機能予後不良例がみられる。この難治性神経障害では、髄鞘再生の抑制や軸索変性の進展が慢性化・再発化に関与していると想定されている。本研究では、集積されたCIDPにおいて、ヒト免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)のresponder/non-responderに関する遺伝子背景を明らかにした。 臨床評価および病態解析から明らかになった、IVIg non-responderにおける髄鞘再生阻止・軸索変性に関与する候補遺伝子を中心に遺伝子解析を開始し、相関解析法などを用いて細胞接着因子とレクチン関連遺伝子に有意性を見出した。現在、ハプロタイプ解析および発現解析によって、得られた遺伝子多型とIVIg non-responderの病態との関連を確認しつつある。免疫調整遺伝子では、HLA遺伝子の特定領域での有意差がIVIg responderとnon-responderとの間に認められ、上記関連分子との関係も検討中である。さらに、ヒトDNAマイクロアレイ解析法を用いて病変末梢神経における遺伝子発現プロファイルを作成し、bioinformatics解析システムを用いてIVIg responder/non-responder間ではTNFスーパーファミリーおよびchamel関連遺伝子の発現に大きな差異がみられた。 これらの多面的な検討によって、病態・治療関連遺伝子群が明らかになりIVIg non-responderに関与する分子群およびその形成機構を解明した。
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