造毛器腫瘍における抗アポトーシス分子アナモルシンの役割
Project/Area Number |
16659255
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松村 到 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00294083)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
水木 満佐央 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (80283761)
柴山 浩彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60346202)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | Anamorsin / アポトーシス / 悪性リンパ腫 / トランスジェニックマウス / アナモルシン / 造血器腫瘍 |
Research Abstract |
我々は、サイトカイン依存性の造血細胞の生存、増殖、腫瘍化に関与する遺伝子を直接的に単離することも試み、マウスIL-3依存性細胞株Ba/F3に、IL-3非依存性生存を可能にする新規抗アポトーシス分子Anamorsinの単離に成功した。更に、Anamorsinのノックアウトマウスを作成し、このマウスが胎児肝での二次造血が障害され、貧血のため胎生後期に致死となること明らかとした(J Exp Med 199:581,2004)。 本研究では、Anamorsinの抗アポトーシス作用の分子機構及び腫瘍原性について解祈を行った。 悪性リンパ腫症例でAnamorsinの発現を免疫組織染色で解析したところ、15-30%の症例がAnamorsinを強く発現していた。また、判定量的RT-PCR法にて各種の造血器悪性腫瘍におけるAnamorsinの発現を解析した結果、マントル細胞リンパ腫や慢性リンパ性白血病においてAnamorsinが強発現していることが明らかになった。 Anamorsinを強発現している細胞株においてSiRNAを用いてAnamorsinをノックダウンしたところミトコンドリアの膜電位の低下、カスペースの活性化がおこりアポトーシスが誘導され、Anamorsinがこれらの細胞の腫瘍化に関わっていることが明らかとなった。 Anamorsinのトランスジェニックマウスを作成した。現在の生後1年までの解析では腫瘍の自然発生は認められず、Anamorsinの過剰発現だけでは造腫瘍活性はないと考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(13 results)