肝産生先天性免疫因子マンナン結合タンパク質による肝発癌抑制作用に関する研究
Project/Area Number |
16659346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
紀野 修一 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20234312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 透 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (60215192)
石崎 彰 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00360983)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | マンナン結合蛋白質(MBP) / 肝癌 / 血清MBP / 予測因子 / 肝硬変 / 慢性肝炎 / エキノコッカス / MBPモノクロナール抗体 / マンナン結合蛋白質 / MBP / 正常肝 |
Research Abstract |
本研究の目的のひとつである、肝細胞で生産されるマンナン結合蛋白質(MBP)が、肝臓における発癌を抑制している可能性をヒト肝組織で検証した。摘出組織の取り扱いを均一化し、組織のばらつきを解消するため単独施設(旭川医科大学第二外科)において、十分なインフォームドコンセントを行い、現在まで64例(肝硬変26例、慢性肝炎23例、正常肝15例)を集積した。方法は原発性肝癌手術患者の肝切除部分から非病変部を術中に生検し、4%パラフォルム固定用組織と凍結用組織を採取し保存。採取血液は血清に分離、凍結保存。対照例としてエキノコッカスなどの良性腫瘍、転移性肝癌患者の正常肝臓を手術時に肝組織、血液を採取した。パラフォルム固定組織は24時間後、糖含PBSに移し、24時間後に凍結連続切片を作成し、MBPモノクローナル抗体(旭川医大の若宮教授より供与)で免疫染色。隣接切片を対照とHE染色。共焦点レーザーシステム(Zeiss社PASCAL)にて蛍光強度を定量し臨床病理専門家による組織診断を行った。凍結組織からDNA抽出し、ウエスタンにてMBP発現を定量比較検討した。血清MBP量を測定キット(旭川医大の若宮教授より供与)で測定した結果、肝内MBP量と正相関する傾向を認めた。正常肝と慢性肝炎、肝硬変のMBP蛍光強度定量の比較では正常肝でMBP発現が有意に高く、慢性肝炎、肝硬変へと病態が進むにつれてMBP螢光強度は減弱し、分布も均一化ではなくなった。正常肝において発癌した症例は4例と少ないが、いずれの症例もMBP発現が極めて減弱しており、MBP発現低下が肝癌発症の引き金または促進因子になっている可能性が強まった。MBP遺伝子多型についても検討中で、先の正常肝で発癌した症例に更なる症例を集積し統計学的解析を行う予定である。まだ、十分な統計学的解析を行うだけの症例数の集積を完了していないが、血中MBPが肝発癌の予測因子となる可能性を裏付けるデータとなる可能性が高まった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)