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門脈圧亢進症の分子標的の解明と治療への展開

Research Project

Project/Area Number 16659358
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Digestive surgery
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

川中 博文  九州大学, 大学病院, 助手 (10363334)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋爪 誠  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (90198664)
Project Period (FY) 2004 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords肝硬変症 / 門脈圧亢進症 / 類洞内皮細胞 / 肝星細胞 / Rho kinase / 肝線維化 / PI3 / AKT / eNOSリン酸化 / 類洞血管抵抗 / PI3K
Research Abstract

肝硬変症における門脈圧亢進症の主な原因として、肝(類洞)血管抵抗の増大が考えられる。肝硬変症においては、ETやAT-IIの発現が亢進し、さらに類洞内皮細胞からのNO分泌が低下しているため、肝星細胞の収縮が強まり、類洞血管抵抗が増大していると考えられているが、その分子機序は不明である。本研究において、門脈圧亢進症の分子機序を解明し、新しい治療戦略として展開することを目的としている。
【肝星細胞収縮のメカニズムの解明】
胆管結紮によるラット肝硬変モデルを用い、肝星細胞においてRho kinase activityが増加し、肝星細胞がα-SMA蛋白を発現・活性化していることを証明した。また、この肝星細胞の活性化はRho kinase inhibitorにより抑制されることから、肝硬変症における肝星細胞は、Rho kinaseを介して活性化(収縮)していることが明らかとなった。また、Rho kinase inhibitorによる肝星細胞の制御により肝線維化が抑制されることも判明した。
【類洞内皮細胞よりのNO産生低下のメカニズムの解明】
胆管結紮によるラット肝硬変モデルを用い、肝硬変症においてP13K/AKTを介した類洞内皮細胞のNOの合成酵素(eNOS)のリン酸化(serine 1177)が傷害されていることを証明した。また、rho kinase inhibitorによりP13K/AKTを介したeNOSのリン酸化が改善したことより、肝硬変症において、Rho kinaseによるAktの抑制がeNOSのリン酸化障害の原因のひとつであることが判明した。
【Rho kinaseの制御による肝硬変症における肝内微小循環障害の改善と門脈圧亢進症への影響】
Rho kinaseの制御により、肝星細胞の活性化・収縮ならびにeNOSのリン酸化の改善が期待できることが判明した。実際に、肝硬変症モデルにおいて、Rho kinaseの制御により肝表面組織血流の改善ならびに門脈圧の低下が認められ、Rho kinase阻害剤を臨床応用できることが判明した。

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2016-04-21  

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