Project/Area Number |
16659425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | The University of Tokyo (2006) Yokohama City University (2004-2005) |
Principal Investigator |
山田 芳嗣 東京大学, 医学系研究科, 教授 (30166748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 享之 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50302609)
紙谷 義孝 横浜市立大学, 大学病院, 助手 (90381491)
安藤 富男 山梨大学, 大学院・医学工学工学総合研究部, 教授 (00193110)
五嶋 良郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00153750)
船越 健悟 (船越 健吾) 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (60291572)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 神経因性疼痛 / 坐骨神経絞扼 / 神経ガイダンス因子 / 脊髄後角 / 神経回路リモデリング / 免疫組織染色 / 二次元電気泳動 / CCI / 反発性神経ガイダンス因子 / 疼痛回避行動 / 免疫組織学 / sprouting |
Research Abstract |
脊髄後角にはいる知覚神経終末の異所性シナプス形成(sprouting)は慢性疼痛病態形成時の脊髄内メカニズムの一つと考えられている。本研究は、坐骨神経絞扼(CCI)による神経因性疼痛モデルラットに対し、神経ガイダンス因子の一つであるSemaphorin 3A(Sema3A)をくも膜下腔に投与し、疼痛反応の変化および脊髄後角の組織学的変化を検討することで、末梢神経損傷に伴う神経因性疼痛形成時の脊髄内神経回路リモデリングにおける神経ガイダンス因子の役割を明らかにすることを目的とした。前年度までに、CCIによる神経因性疼痛モデルラットではSema3Aのくも膜下投与により、1:疼痛反応が軽減する、2:脊髄後角第II層において、神経ペプチドを含有しない無髄神経線維のマーカーであるIB4の発現低下には影響しないが、神経ペプチドを含有する無髄神経線維のマーカーであるCGRPの発現低下を拮抗する、ことが明らかになった。 最終年度である平成18年度は、CCIラットを用いて、1.CCI作成後に神経トレーサーであるコレラトキシンBサブユニットを注入し、Sema3Aのくも膜下投与が脊髄後角第II層での有髄線維のsproutingに与える影響を検討、2.二次元電気泳動を用いて、Sema3Aのくも膜下投与が脊髄での蛋白発現に与える影響の検討を行い、以下の結果を得た。 1.Sema3Aが脊髄後角第II層での有髄線維のsproutingに与える影響: Sema3A投与群と非投与群問で比較したところ、コレラトキシンBサブユニット陽性有髄線維の脊髄後角第II層への侵入は同程度であった。コレラトキシンBサブユニットの注入の程度が固体毎に安定しなかったため、有髄線維のマーカーであるNF200を用いた検討を追加したが、得られた結果は同様であった。 2.Sema3Aのくも膜下投与が脊髄での蛋白発現に与える影響: 脊髄における蛋白発現に関しては、Sema3A投与群と非投与群間で発現量が変化するいくつかの蛋白スポットを二次元電気泳動によって見出したが、それらの蛋白の質的解析を行うまでには至らなかった。
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