アデノウイルスベクターを用いた嗅覚障害に対する遺伝子治療
Project/Area Number |
16659466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
丹生 健一 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (20251283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 春彦 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70223005)
寺島 俊雄 神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20101892)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 嗅神経 / 再生医療 / アデノウイルスベクター / LacZ / bcl-2 / olfactory epithelium / adenoviral vector / BDNF / GDNF / NGF |
Research Abstract |
背景:現在、嗅覚障害は一般にステロイド剤の局所投与を中心として治療がなされているが、その作用機序は未だ明らかではなく、感冒罹患後や外傷など嗅上皮より中枢の軸索や嗅球の障害が原因と考えられる嗅覚障害や、加齢に伴う嗅覚障害に対しては有効な治療法はない。本研究は「神経栄養因子の遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクターによる新たな嗅覚障害の治療法開発」を目指して計画された。 方法:BDNF遺伝子またはGDNF遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクターを鼻腔よりマウス嗅上皮へ投与し、1〜4週間後にマウス鼻腔ならびに嗅球を一塊に採取。嗅神経細胞における各遺伝子の発現を遺伝子産生蛋白に対する免疫染色により確認した。更に、アデノウイルスベクター投与後1週間後に嗅球除去によるアポトーシスを誘発し、嗅神経細胞に発現させたDNFまたはGDNFにより、嗅神経細胞のアポトーシスを抑制することが可能か否か検討した。 結果:BDNFまたはGDNFの発現はアデノウイルスベクター投与数日後から嗅上皮内に確認された。しかしながら嗅球除去モデルでは嗅神経細胞のアポトーシス抑制効果はみられなかった。 考察:アデノウイルスベクターに神経栄養因子の遺伝子を組み込むことにより、目的の遺伝子を嗅神経細胞に発現させることに成功した。しかしながら、今回用いたモデルで嗅神経細胞のアポトーシスを回避することはできなかった。嗅神経細胞の維持には他の神経栄養因子も関与している可能性があり、更なる研究が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)