小腸移植における神経ペプチドを用いたグラフト腸管特異的免疫抑制療法の開発
Project/Area Number |
16659482
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatric surgery
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木村 修 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10315963)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 小腸移植 / 粘膜免疫 / 神経ペプチド / bombesin / immunomodulation / 虚血再還流障害 / 腸・脳相関 / 急性拒絶反応 / 免疫抑制 |
Research Abstract |
申請者らは1998年から腸一脳相関に着目。研究し、消化管運動ホルモンである神経ペプチドbombesinの有用性についてラット異所性小腸移植モデルを用いて研究してきた。今回、さらに以下の3点について明らかにすることができた。 i)bombesinを術前に投与することで移植後の虚血再還流障害を予防し、早期から移植グラフトの粘膜再生を促進することができること。(J Pediatr Surg 2005) ii)bombesinを投与することで移植後急性期における拒絶反応を抑制するのに必要なFK506の量を1/3〜1/5にまで減量できること。(Transplant Proc 2006) iii)FK506は移植腸管の管内神経節に対しても毒性を有しており、移植後の管内神経節は形態学上著明な萎縮を認めること。さらには移植後にbombesinを投与することによりこの管内神経節の萎縮が防止できること。(J Pediatr Surg in press) これらの結果から。小腸移植後に免疫抑制剤に加えてbombesinの同時投与することにより急性拒絶反応をより少ない免疫抑制剤投与でコントロールができ、かつ、術後の腸管運動機能をも維持できる可能性が証明された。 今後、これらの詳細なメカニズムについて解析すると共に、消化管粘膜だけでなく、呼吸器系など感染経路となりうる粘膜免疫系にどのような作用をするかなど、さらに研究を発展させていきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)