Project/Area Number |
16659554
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長山 勝 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30022867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里村 一人 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (80243715)
武知 正晃 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (00304535)
北岡 栄一郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60343307)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 再生医療 / 組織再生 / 体性幹細胞 / 末梢血 / 分化誘導 / 幹細胞 / 線維芽細胞様細胞 / 多分化能 / 増殖能 |
Research Abstract |
現在行われている臓器移植の抱える課題が依然大きい中、Quality of Lifeの向上を目指す上で再生医療の果たす役割は大きい。このような状況の中で、安定した幹細胞の供給源を確保することはきわめて重要であり、患者個人の体細胞を用いて臓器や組織の再生が可能となれば、胚性幹細胞(embryonic stem cell、ES細胞)を用いる場合に伴うような倫理的問題や生物学的制約のない理想的な治療法となることが予想される。このことから本研究は特にヒトの末梢循環血由来線維芽細胞様細胞に注目し、種々の機能細胞(骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、筋細胞、神経細胞、肝細胞など)への分化誘導を試み、その多分化能の有無につき検討することにより、末梢血由来線維芽細胞様細胞の体性幹細胞としての性状の有無について明らかにし、再生医療への応用の可能性につき検討することを目的としている。 本年度は、複数の健康なボランティアから末梢循環血を採取し、Ficoll-Hypaque法により分離した有核細胞を培養し、末梢血由来線維芽細胞様細胞を分離した。この際さらにクローニングシリンダー法によるクローニングを行い、可及的に多くの末梢血由来線維芽細胞様細胞のクローンの分離を試みた。この結果、静脈より採取したヒト末梢循環血20ml中には0〜20個の線維芽細胞様細胞が存在していることが明らかとなった。これらの細胞はその後4〜6週間の間維持することが可能であった。現在これらの細胞の不死化による株化を試みている。また種々の機能細胞への分化能につき検討を加えた結果、現時点までのところ、これらの細胞は少なくとも骨芽細胞、脂肪細胞への分化能を有していることが明らかとなった。
|