NF-κB DNA decoyを用いた炎症関連遺伝子発現の調節による歯周病態制御
Project/Area Number |
16659581
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
和泉 雄一 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 松男 昭和大学, 歯学部, 教授 (50332896)
根岸 洋一 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (50286978)
町頭 三保 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80253897)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 歯周病 / NF-κB / DNA decoy / 抗炎症効果 / レポーターアッセイ / LPS / NF-κB DNA decoy / ホタルルシフェラーゼ / 病態制御 |
Research Abstract |
RAW264.7細胞でのレポーターアッセイ系(pNF-κB-Luciferaseのトランスフェクション)を利用して、TATペプチドを用いたNF-κB TAT-PNA/DNA decoyの評価を行った。細胞膜透過性TATペプチドにヌクレアーゼ耐性であるPNAを連結させたものを合成し、それにNF-κB結合配列を含むDNAオリゴをアニーリングさせたNF-κB TAT-PNA/DNA decoyを作製した。これをpNF-κB-Luciferaseの遺伝子導入を行ったRAW264.7細胞に作用させ、LPS存在下におけるdecoyの抗炎症効果を調べた。その結果、NF-κB TAT-PNA/DNA decoyを処理しても、LPSに依存したLuciferase活性の抑制作用は認められなかった。PNA/DNA decoyの安定性の問題が推測されたので、使用するDNAオリゴをphosphothioate修飾されたs-DNAを用いたが、十分な効果は確認できなかった。TATペプチドに依存してdecoyが遺伝子導入試薬を用いることなく培地中に添加するだけで細胞内NF-κBの活性化を抑制できるという予測に反した結果となった。 RAW264.7細胞でのレポーターアッセイ系が歯周組織由来細胞での炎症反応を解析する目的で有効なスクリーニング系であるかについて検討した。ヒト咽頭上皮ガン細胞由来であるκB細胞に対して遺伝子導入を行ったところLPSによる反応性は、低値であったが、炎症性サイトカインであるIL-1の添加によってLuciferase活性が顕著に上昇することが確認された。よってNF-κBの活性化を指標にしたレポーターアッセイ系が、歯周組織由来細胞に対しても有効な系であることが明らかとなり、本アッセイ系を用いることで歯周病態を制御する核酸や医薬を簡便にスクリーニングすることが可能になると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)