Project/Area Number |
16659600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
五十嵐 世津子 弘前大学, 医学部, 助手 (40250625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三崎 直子 弘前大学, 医学部, 助手 (70209740)
宮本 昭子 弘前大学, 医学部, 講師 (90110410)
西野 加代子 弘前大学, 医学部, 助教授 (70091626)
森 圭子 弘前大学, 医学部, 教授 (30175632)
對馬 均 弘前大学, 医学部, 教授 (10142879)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 新生児・乳児 / 育児 / 揺れ・振動 |
Research Abstract |
研究目的:日常の育児動作や育児用品使用時の外的・物理的刺激が、新生児・乳児の身体にどのような"揺れ・振動"として伝わっているのかを理学的に解明し定量化することである。 方法:1)新生児・乳児への日常の育児動作(あやす動作・横抱き歩行・階段の昇降移動・哺乳後の排気)や育児用品等の使用(Carry bag、baby car)の場面選定。2)加速度計(3DG RECORDER YAMASA YG-600)を額部に装着した新生児モデル人形を用い、上述の場面設定毎に"揺れ・振動"を再現し理学的に計測した。3)測定は成人女性を対象とした。 実験場所:設定条件を同一にして測定した。 分析方法:場面毎に5〜8件のデータを求めた。あやし・歩行の測定データは5秒間分を分析データ・階段の昇降は10段分とした。"揺れ・振動"は、体軸の頭足方向(Y軸)・左右方向(X軸)・上下方向の3方向(Z軸)を測定した。静止時を0としY軸X軸Z軸上での最大値・最小値と、平均値を求めた。 結果・考察:1)あやす場面は、「ぐずっている新生児をあやす」「大泣きしている新生児をあやす」という状況を設定した。前者の揺れ平均値m/s^2(振動回数)は、Y軸-0.05±2.84(235回)・X軸0.05±1.56(190回)・Z軸0.02±1.15(155回)であり、後者はY軸0.26±3.94(328回)・X軸0.02±1.95(267回)・Z軸0.17±1.77(192回)であった。前者の最大・最小揺れ値は、6.14と-8.91であり、後者は10.73と-10.7であった。ぐずりあやし・大泣きあやしともに体軸の左右方向への揺れは少なく、後者の揺れ幅が大きいことが分かった。2)哺乳後の排気時の揺れはY軸0.79±5.5(110回)・X軸-0.82±4012(73回)・Z軸0.82±2.87(71回)であった。3)横抱き歩行は、Y軸-0.10±1.83(233回)・X軸-0.18±2.04(220回)・Z軸上0.09±2.21(120回)であり、最大・最小値は4.78と-5.58であった。あやし・排気の揺れは、頭足軸方向への振動回数が大きいことが分かった。4)横抱き時の階段を昇るときの揺れは、Y軸-0.14±2.71(291回)・X軸-0.21±2.36(269回)Z軸上0.01±3.12(140回)であり、最大・最小値は5.11から-9.05であった。また、階段降り時の揺れは、Y軸0.01±2.78(356回)・X軸0.05±2.16(368回)・Z軸0.59±3.63(185回)であった。最大・最小値は9.3から-9.77であった。新生児を抱きながら階段昇降では、降りる時の振動が大きかった。また、体軸上下の振動回数が、他の左右・頭足の振動回数よりも少ない。4)Carry bagに寝かせたまま、腕を伸ばした状態で階段を降りた場合、Y軸-0.06±1.65(223回)・X軸0.01±1.20(259回)・Z軸0.36±3.14(154回)であった。最大・最小値は8.36から-5.51であった。 これらの分析結果をふまえ、今後、実際の日常生活面での振動や、診療・治療における場面での振動について調査を広げていきたいと考えている。
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