不妊治療に臨む夫婦のリプロダクティブ・ヘルスケア-カップル支援有効性の検討-
Project/Area Number |
16659611
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Chubu University (2005-2006) Nagoya University (2004) |
Principal Investigator |
渡邊 実香 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (70345908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 せつ子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (30182249)
岩瀬 明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (20362246)
安藤 寿夫 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90273234)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 不妊男性 / 心理的支援 / 不妊感情 / 対処行動 / 性差 / 年齢 / 治療期間 / 不妊対処行動尺度 / 不妊 |
Research Abstract |
不妊治療を継続している不妊カップルの心理的ストレス軽減には、治療環境の整備や医療者の専門的能力、さらに当事者らの対処行動の選択が重要であるといわれている。 これまでの調査研究で、不妊治療中男女の対処行動尺度の開発を試み、不妊男女の対処行動の特徴は、性差や治療期間、不妊原因による特性とともに、特に男性の年齢も重要な考慮すべき視点であることを明らかにした。従来、不妊治療中のカップルへの心理的支援は治療の主体者である女性を対象に実施されてきたが、これらの研究結果より、男性への直接的な支援の必要性も示唆され、その支援方法を探るため、不妊治療中男性の心理的側面の国内外における文献検討を実施した。 文献的には、概して女性は治療を自らの役割として引き受け、自己のアイデンティティーや自責感や焦燥感、嫉妬、羨望、喪失感といった感情面における情動ストレスにより、臨床的に問題とされる、うつ状態や自尊感情の低下などの心理ストレスを呈することが報告されている。一方、男性は自身に不妊原因がない場合には、治療を同情的、間接的に受け止めている傾向があること、自身の検査結果や治療に直接関与するストレスを強く感じていることが明らかにされ、女性と比較し心理ストレスの程度は少ないとされている。また、不妊夫婦のコミュニケーションの特徴として、感情共有の困難感や夫婦それぞれの不妊や治療に対する個人的意味に関連する個別的な反応を呈するなど、意思疎通や共通理解が困難となり、夫婦の関係性への影響も文献的に論じられている。しかし、不妊治療を継続する上で、男性に具体的にどのような感情が生じているのか、その詳細は明らかにされていない。不妊治療の性質上、夫婦の協力は不可欠であり、今後、不妊夫婦のカップル支援には、男性に生じている不妊感情を明らかにすることで、男性への情緒面へのサポート開発が可能となることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)