Project/Area Number |
16659630
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Community health/Gerontological nurisng
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
堀内 ふき 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90219303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村木 敏明 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (20182115)
浅野 祐子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (40341937)
金子 昌子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (70194909)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 介護保険施設 / 健康情報 / 入居高齢者 / 情報環境 / 終末期ケア |
Research Abstract |
介護保険施設における情報環境のありかたをあきらかにするため、i)介護施設入所者で意見交換が可能な高齢者52名にインタビュー調査を行い、健康情報に関する視点から分析・検討した。その結果、健康に対し関心のある、または欲しいと思う情報の内容は、「現在の自分の健康状態」、「現在の身体機能の維持・向上(リハビリテーション)の方法」、「在宅で生活をするための身体適応(たとえば段差)への具体的対応」、「自分でできる身体管理」などであった。健康状態については、入所高齢者は将来への不安を持っている場合もあり、自分が欲しいと思う健康に関する情報を、誰に聞けばよいのかといった、必ずしもケアスタッフに気軽に訊くことができていない状況もあり、施設で生活する上での情報提供の窓口の明確化や、ケアサービス内容の情報伝達方法を改善する必要性が考えられた。また、情報媒体は、ケアスタッフからの情報以外に、テレビや新聞、知人、スタッフなどからもあるが、スタッフへの遠慮や、情報媒体の積極的な活用にはハード面でのバリアもあり、スムーズに情報を得ることが困難な状況も見られた。さらに、ii)介護老人福祉施設に働く看護師38人に入所高齢者から健康情報を訊かれたことがあるかどうか、またそのときはどう対応したかについて、質問紙調査を行った。その結果、「血圧や体温測定時の値の確認」、「痛みや調子の悪いときの訴え」、「歯科受診希望」などについては、約6〜7割の看護師が質問を受けた経験を持っていた。しかし、「ターミナル時のときに(自分は)どうなるのか」ということや「耳鼻科受診」、「現在の健康状態」、「血液検査やその結果」についての質問を受けることは2割以下と少なかった。これら質問を受けることが少ない状況は、看護師がその面についての視点が少ないことの結果とも考えられた。以上より、施設に働く看護師の健康に関する視点の重要性が明らかになった。
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