Budget Amount *help |
¥12,740,000 (Direct Cost: ¥9,800,000、Indirect Cost: ¥2,940,000)
Fiscal Year 2005: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,自動車運行上で重要となる渋滞や事故情報など位置に依存した情報を,車両の移動によってネットワークの分断が起きる条件下であっても,車々間通信によって効率的かつ確実に配信する手法の開発にある.本手法の骨子は(1)プッシュ型のデータ配信と要求・応答型の情報配信の併用によって,より少ないトラフィックでサイズが大きなデータの可用性を増し,(2)車両の位置関係,車両の航行情報(位置,速度,移動経路等),ネットワークトポロジに応じてデータの複製を動的に再配置することで情報発生源の車両が移動時にも位置依存データの可用性を増すことからなる. 本年度は,これまでに提案したネットワークトポロジに応じたデータ複製再配置手法(SkipCopy方式)について網羅的なシミュレーションを行い,移動端末上の記憶容量が少ない場合において本手法が有効であることを確認した.さらに,大容量データの転送時や端末密度が高い場合における性能向上の手法として,端末間の距離に応じてプッシュ型で配信するデータの配送遅延を制御することでMAC層における衝突確率を減少させかつ複製の配置先を効率的に制御するSC with transmission delay方式を開発し,シミュレーションによってその有効性を明らかにした.また,位置依存情報の要求元のネットワーク上の位置に応じて要求元の近辺に複製の密度を高く配置する手法,道路上を走る車両が交差点に達したときに重点的に複製配布処理を行う手法などを検討し,これらによって複製へのアクセス成功率の向上およびトラフィック削減ができる見通しを得た. 以上の手法について,PC上でのプロトタイプを実装し,実環境で動作を確認した.さらにこれをセンサノード上に実装するための基礎的な検討を行うとともに,実動ソフトウェアの多数移動ノード環境での動作検証を行うためのエミュレーション環境の構築を行った.
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