アドホックネットワークにおけるトランザクション管理機構に関する研究
Project/Area Number |
16680005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原 隆浩 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (20294043)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥29,250,000 (Direct Cost: ¥22,500,000、Indirect Cost: ¥6,750,000)
Fiscal Year 2006: ¥9,880,000 (Direct Cost: ¥7,600,000、Indirect Cost: ¥2,280,000)
Fiscal Year 2005: ¥9,880,000 (Direct Cost: ¥7,600,000、Indirect Cost: ¥2,280,000)
Fiscal Year 2004: ¥9,490,000 (Direct Cost: ¥7,300,000、Indirect Cost: ¥2,190,000)
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Keywords | アドホックネットワーク / 複製管理 / トランザクション処理 / データベース / データ更新 / モバイルコンピューティング |
Research Abstract |
本研究では、データ更新が発生するモバイルアドホックネットワークにおいて、複製間のトランザクション管理を効率的に行うための基盤技術に関する研究を推進した。 3年計画の最終年度である平成18年度は、平成17年度までの研究により明らかとなった考案方式の問題点について検討し、方式の改良および詳細なシミュレーション実験を行った。具体的には、まずモバイルアドホックネットワーク上でのデータ共有を行うアプリケーションを想定して考案した一貫性管理方式について、制御メッセージによるトラピックが膨大である点を解決するために、低トラピックで同等の性能を実現できる改良方式を考案した。 さらに、モバイル端末の消費電力を考慮して考案したデータアクセス方式および複製配置方式について、シミュレーション実験により詳細な評価実験を実施した。また、これらの両方式を組み合わせて利用した場合の統合的な性能についても、詳細な評価実験を行った。この研究成果については、モバイル環境におけるデータ管理に関する世界トップクラスの国際会議MDM2007に論文が採択され、さらに別の公表論文が日本データベース学会論文賞を受賞するなど、国内外で非常に高く評価されている。 最終的には、以上のような研究成果を統合し実システム上に実現して、十分な運用評価を行うことが目的であったが、残念ながらそこまでには至らなかった。しかし、本研究で得られた個々の研究成果は、将来のアドホックネットワークのアプリケーションにおいて、データ可用性の向上および一貫性管理コストの削減のための重要な核技術になるものと確信する。
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Report
(3 results)
Research Products
(62 results)