サイバースペースにおける仮想身体感覚呈示システムの開発
Project/Area Number |
16680006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河合 隆史 早稲田大学, 大学院国際情報通信研究科, 助教授 (90308221)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2004: ¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
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Keywords | バーチャルリアリティ / ヒューマンインターフェイス / 感覚・知覚 |
Research Abstract |
本研究課題では、身体イメージにかかる錯覚をサイバースペースに誘発することによる、インタフェースへの応用やサイバースペースシステムの構築を目的としている。前年度の研究活動では、錯覚の発生に関わる刺激呈示条件についての知見が得られた。また、錯覚の評価方法について、自己受容感覚のずれが指標となることが示唆されたが、インタフェースシステムへの応用にあたっては、錯覚誘発刺激の実装手法の検討が課題として残された。 そこで本年度の研究活動においては、身体感覚の獲得に必要とされる視覚、触覚、自己受容感覚への刺激呈示の関連性について、実験的な検討を行った。錯覚発生の指標として、上述の身体の位置感覚の変化を利用した。結果から、錯覚誘発刺激の実装手法として、自己受容感覚への刺激を伴う場合に、錯覚発生が抑制される可能性が示唆された。 また本年度は、仮想身体感覚のインタフェースへの応用として、教育・訓練分野を想定したサイバースペースシステムを構築した。具体的には、工場内での作業場面を再現し、仮想身体感覚を伴うことによるタスクパフォーマンスの評価を行った。作業中の精神状態の評価指標として、皮膚電気反応を選択した。構築したサイバースペースシステムを用いた実験では、皮膚電気反応と作業内容との相関が見られ、当該用途における仮想身体感覚の呈示は有効であると考えられた。 さらに、仮想身体感覚の呈示方法の高度化として、カメラ付ヘッドマウントディスプレイを用いた強化現実型に着目し、仮想の身体と現実の身体との関連性において、空間的自由度の高いシステムを試作した。今後は、上記用途における仮想身体感覚呈示システムの実用化と、呈示方法の高度化に伴う効果的なコンテンツの開発手法について検討を行っていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)