Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
資源の事前生成機構について検討し,FIT2005において資源の事前生成機構を提案した.提案機構は,大きく四つの部分(予測部,資源管理部,要求部,事前生成部)からなる. 1.予測部は,計算機の事前生成対象資源について,将来的に必要となる最大資源量を予測する. 2.資源管理部は,事前生成した資源を管理する. 3.要求部は,予測部の予測結果,事前生成した資源量,及び現在のメモリ使用状況から,事前生成すべき資源とその量を分析し,必要に応じて事前生成処理部に対し処理要求を出す. 4.事前処理部は,要求部の要求に基づき,資源を事前生成または削除する. 上記の設計を基に提案機能の効果を予備評価した.予備評価では,Apache WebサーバにおいてCGIプログラムを実行する処理を対象とした.CGIプログラムのような外部プログラムを実行する際には,プロセスの生成が必要となる.提案機構を用いて,必要となるプロセスをあらかじめ生成しておけば,CGIプログラムの実行処理が高速化できる.事前生成機構の一部を実装し評価した結果,Apache Webサーバの応答時間を約8%短縮できることがわかった. 上記に加え,CPUの割当単位である演算資源をうまく利用して,CPU資源の過剰な利用を抑制する機構の研究を行った.演算資源とは,プログラムを実行するために必要な資源で,実行前に生成し,CPU割当の程度を指定する必要がある.演算資源をうまく活用することにより,CPU資源の占有や不公正な利用を防止する機構を提案した.この機構を応用することで,演算資源をあらかじめ生成して,サービスに必要なCPU資源を確保しておくこともできる.
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