Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
ソフトウェアの再利用に基づいたソフトウェア開発では,再利用されるコードに着目した研究が数多く行われてきた.しかし,そもそもソフトウェアは「何か」を行うために開発する.この「何か」というのは要求仕様の中に記述されている.そこで,本研究では,要求に着目した再利用中心のソフトウェア開発環境の構築を目的とした. 平成17年度は,平成16年度に開発した,要求に着目した再利用中心のソフトウェア開発支援ツールのプロトタイプの改良を行った.プロトタイプの基本的な部分は平成16年度開発時と変わらず,プロトタイプ利用者はユースケースを作成し,それをキーにして,再利用可能な成果物(クラス図やコードなど)を検索する.平成17年度は主に,各種成果物の間の関係,およびコードの統合の二つに着目した. まず,要求(ユースケース),設計(クラス図およびシーケンス図),そしてコードの各成果物の間に関係の取得と保守に着目した.関係の取得は,開発支援環境で新たなモデルを作成する際,それまで作成したモデルから抽出できる部分は自動的に行った.また,コードを変更した際,スライシングを用いてコード中の関係のある部分を取得し,そこからさらに関係のあるほかのモデルの部分を取得した. さらに,コードを統合するときの手法としてMixinを検討した.具体的には,C++においてMixinを通して二つのコード部分を統合したときの問題を検討した.その結果,メンバ名の衝突,タイプチェック機能の欠如,モジュールの意味的衝突の三種類の問題に絞り,それらが発生したときを検出する機構を提案した.
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