大規模プロセッサ設計のための高速及び高信頼シミュレーション技術の開発
Project/Area Number |
16700055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
吉瀬 謙二 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (50323887)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | プロセッサシミュレータ / 並列化 / 大規模プロセッサ設 / OpenMP / 大規模プロセッサ設計 |
Research Abstract |
本研究は,10億トランジスタのプロセッサ設計に耐えることができる高速及び高信頼な並列シミュレーション技術の開発を目的とし,また,開発したシミュレーション技術を組み込んだシステムとして実際のプロセッサ設計に利用できる完成度の高い並列ソフトウェアシミュレータを提供すること目指した.前年度の平成16年度は,構築を進めているサイクルレベルの実行駆動プロセッサシミュレータの並列化という視点からの再構築を進めた.また,典型的な並列手法を用いた高速化(基本並列化)の検討に取り組んだ.基本並列化で,目指している十分な速度向上は得られなかったが,プロセッサシミュレータに特化した高速化手法としての並列処理のための土台を構築することができた.基本並列化の作業のための環境として,2個のCPUを内蔵する並列計算機を2台購入し,SMPクラスタシステムとしての設定をおこなった. 本年度は,プロセッサシミュレータの並列化に特化した,プログラムが内部に持つ命令レベル並列性を利用して並列化をおこなうスケジューリング手法の検討を積極的に進めた.プログラムの中で互いに依存関係を持たない命令を複数のプロセッサに適切に割り当て,同時に実行することで全体の実行時間の短縮が可能であり,その結果として,並列化に適した構造を持つプログラムのシミュレーションでは逐次実行からの速度向上を達成できることを確認した.並列化はSMP型の計算機システムで広く利用されているOpenMPを利用して実現し,その同期オーバヘッドと並列化による高速化に関する検討をおこなった.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)