Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
本研究では,超高速ネットワーク時代における豊かな情報サービスを実現するための高性能なサーバ技術を2年計画で開発した.特に,従来のオペレーティングシステムに見られるような,高度な仮想化を伴うオーバヘッドの大きい処理機構ではなく,近年の高いハードウエア性能を十分に発揮するための低レベルなI/O処理技術を基礎とした,システム技術のフレームワーク開発を目的とした. 平成17年度は,ネットワークサーバにおける明示的なイベント駆動型のプログラミングモデルおよびそれを可能にするためのフレームワークについて研究を進めた.平成16年度には,ポーリングを基礎としたコネクション多重処理に着目し,オーバヘッドを細粒度に実時間制御することで,プロセッサ利用効率とネットワーク性能を同時に向上することができた.しかしながら,ポーリング駆動型のプログラミングモデルでは,ポーリングのオーバヘッドがゼロにならないため,イベント駆動型のプログラミングモデルの整備が必要とされている.本研究では,現在Interconnect Software Consortiumで標準化が進められてきている拡張ソケットAPI(ES-API)の実装を通じて,より高速なネットワーク性能の実現を目指した. ES-APIの実装では,コンピュータアーキテクチャと密接した性能最適化のためのフレームワークを研究した.具体的には,送信側だけでなく,受信側におけるメモリコピー削減のためのユーザ空間とカーネル空間の間におけるセキュアなメモリ共有機構を研究した.また,オーバヘッドの小さい軽量なイベント通知機構についても研究を行った.
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