自律分散クラスタリングに基づくアドホックネットワークソフトウェアの設計
Project/Area Number |
16700075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
大田 知行 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (90347617)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アドホックネットワーク / ルーティング / クラスタリング / 自律分散システム |
Research Abstract |
本研究において,自律分散クラスタリングに基づいた階層マルチキャストルーティングプロトコルHiM-TORAを提案した.HiM-TORAでは,自律分散クラスタリングを用いてネットワークを階層化することにより,ネットワークサイズの大規模化の問題を解決する.ネットワークを複数のクラスタに分割し,クラスタを管理するノードを配置することでネットワーク管理,および,ルーティングの効率化が図れる.クラスタを仮想ノードとみなしてルーティングを行うことで,トポロジの変化を疑似的に少なくする.さらに,トポロジの変化に高い適応力のあるアドホックネットワークのルーティングプロトコルTORAの概念を適用することで,トポロジの変化に対応する.TORAの概念を用いて各クラスタに仮想的な高低をつけることにより,ツリーの上流,下流を判断する.また,クラスタ内のマルチキャストメンバへデータを配信するクラスタ,下流にデータを転送するだけのクラスタ,マルチキャストツリーの管理を行うクラスタといったクラスタの状態を定義する.各クラスタは状況に応じて自律的に状態を変化させ,状態に応じた役割を果たすことにより,マルチキャストグループ管理を効率化することができる. HiM-TORAの有効性を示すためにシミュレーション実験を行い,既存のマルチキャストルーティングであるMAODVとの比較評価を行った.ノードの移動速度を変化させることによりトポロジを変化させた場合,ネットワーク中のマルチキャストメンバ数を変化させた場合のそれぞれの項目を評価するために実験を行った.実験結果として,自律分散クラスタリングに基づく階層マルチキャストルーティングプロトコルHiM-TORAがトポロジ変化の多い場合とマルチキャストメンバが多い場合に有効であることを示した.
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)