Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
オブジェクト識別は,文書集合等に現れる人名や店舗名などが実世界の同じオブジェクトを指しているか否かを判別する問題であり,通常,対象の名前を含む文書を,それらの間の類似度や距離に基づいてクラスタリングすることで解決される.しかしながら,目的に合致した適切な類似度や距離を用いなければ,望ましいクラスタリング結果を得ることはできない.従来,人手でラベル付けされた例題から,類似度や距離を学習させる研究が行われてきたが,人的なコストが掛かるという問題があった.我々は,オブジェクト識別を行う際にクラスタリングで用いる距離を,人間の教師を必要とせずに学習させる手法を提案した.提案手法は,別名の別オブジェクトへの対応と名前の恣意性という2つの仮定に基づいている.これらの2つの仮定が成り立てば,異なる名前を含むデータ対をリンク不可な例題として学習した距離を,同じ名前を持つデータのオブジェクト識別に用いることができるため,訓練集合の人手での作成が不要になる.リンク不可なデータ対のみを例題として用いる距離の学習は,凸2次計画問題として定式化され,一般の距離行列を学習する際に必要な半正定値計画問題よりも,高速に解くことが可能である.また,オブジェクトに関する情報を複数ページから抽出し統合する例として,対象となる人物の経歴情報をWeb検索結果中から収集する手法の研究を行った.さらに,複数Webページの検索閲覧を支援するために,ユーザが与えた語と兄弟関係にある語を発見する手法,およびユーザが与えたWebページの話題と兄弟カテゴリに属する話題を記述したページを発見する手法を開発した.そして,目的のオブジェクトに関するページを効率良く取得するため,話題語をノードとするグラフでWebページ集合を表現し,グラフを操作させることでユーザからのフィードバックを得るユーザインタフェースの研究を行った.
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